天体画像処理向けマスク用画像作成簡易ツール AstroMasker



【2011/11/30】バージョンアップリリース Rel.20111130a
【2011/11/06】修正(調整)リリース Rel.20111106a
【2011/11/05】初回リリース Rel.20111105a

1)はじめに
AstroMaskerは、天体画像処理の際に使用するマスク画像を特定の条件で作成するツールです。
元画像から、赤っぽい領域、青っぽい領域以外をマスクする画像を作成できます。
併せて非マスクとする領域の最低・最高輝度を指定することができます。

2)インストールの前に
インターネットにつながっていないPCや、windowsXPでは、事前に必須コンポーネントである.Net Framework 4.0 Client Profile をMicrosoftのサイトからインストールしてください。
既にインストールされている場合は不要です。

3)インストール
AstroMasker配布ファイル内のsetup.exeを開き画面に従いインストールを行います。
ネット接続されたwindows 7,VISTAでは、必須コンポーネントの .Net Framework 4.0 Client Profile が存在しない場合、自動的にインストールされます。
全てのインストール作業が終了すると、デスクトップにAstroMaskerのアイコンが出現します

4)起動
AstroMaskerの起動は、生成されたデスクトップアイコンまたはスタートメニューから起動させます。

5)使い方
▼画像の読み込み
<ファイルから読み込む場合>
・AstroMaskerの画像表示エリアにファイルをドラッグアンドドロップするか、または、「画像ファイルを開く」ボタンで画像の読み込みができます。
・読み込める画像形式は、拡張子がjpg,bmp,png,tifの4種類です。
<クリップボードから読み込む場合>
・「画像ファイルを開く」ボタンの前にあるクリップボードの絵ボタンをクリックすることで、クリップボード画像を元画像ウィンドウに転送・貼り付けします。


▼マスク画像の調整
・「マスク用画像」タブに切り替えると、現在の調整値でのマスク用画像がプレビューされます。
・マスク用画像を見ながら、上部4本のスライダーを利用して調整します。

<スライダーについて>
スライダーの意味(効果)は上から順に
 [R] 赤っぽい領域の赤さを決める スライド位置が右なほど赤の強い領域に絞られる
 [B] 青っぽい領域の青さを決める スライド位置が右なほど青の強い領域に絞られる
 [L_min] 非マスクとする最低輝度(L)を決める
 [L_max] 非マスクとする最高輝度(L)を決める
なお、[R][B]の前のチェックボックスが入っているカラーが非マスク領域となる
また、両方のチェックを切ると、輝度(L)スライダーによるマスク抽出となる

▼その他の設定
右側にチェックボックスが3つ並んでいます。これらはいずれもマスク用画像の表示・作成に対するものです。
 [元画像とマスクを重ねて表示] 非マスク部分を透かして元画像を表示させる(表示上のみ)
 [階調反転(マスク用画像)] マスク用画像の階調を反転させる(保存画像にも適用)
 [ON:階調維持/OFF二値変換] マスク用画像の階調設定(保存画像にも適用)



▼マスク用画像の保存・クリップボード転送
出来上がったマスク用画像は「マスク用画像を保存」ボタンでファイルとして書き出せます。
保存形式は、拡張子jpg,bmp,png,tifの4種類に対応しています。
また、クリップボードの絵のボタンで、マスク用画像をクリップボードに転送できます。

6)留意点など
・マスク用画像はRGBモードの画像のままです。マスクとして使用する場合は、使用ソフトによっては、グレースケールモードへの変換が必要になります。
・マスク用画像は別途ボカシ系フィルターなども活用しながら効果的にご利用ください。


7)AstroMaskerの最新版ダウンロード

最新版は、リリース番号20111130aです。こちらからセットアップファイル一式をダウンロードすることができます。
なお、インストール方法などは、ダウンロードファイル同梱のreadme.txtをご覧下さい。


8)バージョンアップ履歴
▼20111130a
・クリップボードからの画像転送を受け付けるようにした。
▼20111106a
・色調整の可動範囲の拡張と、赤領域のパラメーター調整で修正リリース
▼20111105a
・初回リリース

作成・配布 星空つづり Sirius

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